ハーレーの最高出力は公表されていません。大昔はカタログに掲載されていたようですが、その後は排気量しか記載されていません。理由としては、ハーレーは低速でのトルクが売り物で、大排気量の大出力を宣伝にしてはいないからです。普段走行する公道で一番効果がある事を重要視しているためです。

ですからエボスポーツスター883で約55馬力、1200で約66～68馬力程度で、最高排気量でも80馬力前後です。お店でカスタム仕様で依頼すると100馬力程度までアップすることは可能ですが、おすすめとは言えません。いつも高速道路を走りだけならそれでも良いかも知れませんが、通常の公道を排ガス規制を受け、騒音規制を受けるとしたら、低速のトルクを重視するのが正しいでしょう。

最大出力を記載すると、何だこれじゃあ低いじゃないかと思われて誤解されることを避けているのでしょう。昔は馬力があるのが高級車と思われていましたが、現在では安定走行が出来る車やバイクが高級車の条件になっています。バイクレースに出場するわけではありませんから、安全性を重視するのは当然でしょう。馬力神話はもう過去の話を思って良いです。ちなみにバイクの出力は50馬力あれば十分だとバイク雑誌にも書かれています。

車よりも遙かに軽量なので、50馬力もあれば十分すぎるので、それ以外の安定走行性能が求められる訳です。そうしたことからハーレーは長い歴史と伝統から高級車の名前を誇っています。